10円ハゲをすぐに治したい!原因・対処法・治療方法を紹介

10円ハゲ

10円ハゲとも言われる円形脱毛症は、人によって脱毛斑の形や大きさも様々です。
未知な部分も多く、良くなったり悪くなったりを繰り返すこともあります。

ここでは円形脱毛症の原因や治療方法、対処方法について紹介していきます。

目次

  1. 円形脱毛症(10円ハゲ)の初期症状
  2. 円形脱毛症の原因とは?
  3. 円形脱毛症のタイプ
  4. 円形脱毛症の対処法
  5. 円形脱毛症の治療方法
  6. 円形脱毛症以外の脱毛症
  7. 円形脱毛症がひどくなる前に病院へ

円形脱毛症(10円ハゲ)の初期症状

円形脱毛症

10円玉ほどの脱毛から、人によっては頭部全体に脱毛が広がることや、場合によっては全身の体毛に及ぶこともあるのが円形脱毛症です。

初期症状としては以下のようになります。

  • 前触れなく突然抜け毛がはじまる
  • 軽いかゆみや違和感
  • 爪に小さな凸凹がある
  • 脱毛部位が円形や楕円形

など

円形脱毛症の初期段階では、AGA(男性型脱毛症)と区別が付きづらいこともあります。

まとまって髪が抜ける場合や脱毛スピードが早い場合は円形脱毛症を疑った方がよいでしょう。

円形脱毛症の原因とは?

円形脱毛症の原因

円形脱毛の原因はわかっていないことも多く、色々な説が提唱されています。

最近有力とされているのが「自己免疫疾患」です。

その他にも原因とされる問題があり、下記のようになります。

  • 精神的ストレス
  • アトピー性疾患
  • 遺伝
  • 出産後の女性ホルモンの減少

など

このように、さまざまな原因があると考えられています。

ここからは自己免疫疾患を含め、円形脱毛症の原因について詳しく見ていきましょう。

自己免疫疾患

自己免疫疾患を簡単にいうと、自分で自分を攻撃してしまうことです。

自己免疫疾患には、甲状腺疾患、尋常性白斑、関節リウマチなどがあります
これらは、円形脱毛症と併発する可能性も高いとされているため注意しましょう。

本来からだには、病原体から守ってくれる免疫機能が備わっています。
この免疫機能が疲労、感染症、ストレスを引き金に、誤って毛根を攻撃してしまうのです。
これが円形脱毛症の発症する原因と考えられています。

精神的ストレス

人はストレスを感じると、それに抵抗するために交感神経のはたらきが活発になります。
これはストレスに立ち向かう準備をしているためです。

しかし強いストレスが長期化してくると、やがて交感神経に異常をきたします。
すると血管が収縮してしまい、頭皮への血流が不十分になることで脱毛へとつながるのです。

また円形脱毛症を発症した方の約74%は、精神疾患の診断を受けていることが報告されています。

アトピー性疾患

円形脱毛症を発症しやすいとされているアトピー性疾患とは、下記になります。

  • アトピー性皮膚炎
  • 気管支喘息
  • アレルギー性鼻炎

こうした疾患のことを指します。

円形脱毛症になった方の約41%がアトピー性素因(なりやすさ)を持っていたと報告されています。
また、その半数以上の本人や家族にアトピー性素因が確認されました。

とくに脱毛が重症化する方にアトピー性素因を持つ方が多い傾向にあり、心当たりがある場合は注意が必要です。

このことから、円形脱毛症とアトピー性疾患には関連性があると考えられています。

遺伝

現時点では円形脱毛症は多因子遺伝性疾患と考えられているのはご存知でしょうか?
円形脱毛症は家族内の8.4%が、同じ症状を抱えていると報告されています。

血縁関係の近い親族ほど発症率が高いとされている症状です。
とくに一卵性双生児では、二人とも発症する確率が約55%となります。

また親子間での円形脱毛症の発症率は、他と比べて10倍以上という欧米での調査結果もあります。

出産後に女性ホルモンの減少

妊娠している時の女性ホルモンの分泌量は、通常の100倍以上にもなります。

それが出産を機に一気に正常に戻るため、髪の成長を促進する作用をもつ女性ホルモンの急激な減少が抜け毛となってあらわれるのです。

多くの場合は「産後脱毛症」と呼ばれ、全体的に髪が薄くなる一時的な症状と言われています。
ただこの時に、円形脱毛症を起こす場合があるので注意が必要です。

さらにアトピー性素因があると、より円形脱毛症を起こしやすくなるというデータもあります。

円形脱毛症のタイプ

円形脱毛症のタイプ

「円形脱毛症=10円ハゲ」のイメージですが、進行タイプはさまざまです。

まずは円形脱毛症の進行タイプをまとめたものを、チェックしてみてください。

タイプ 症状
単発型 脱毛部位が1箇所の場合
後頭部にできることが多く本人では気付きにくい
多発型 複数の円形脱毛がみられる場合
後頭部から耳の後ろを中心に複数出来ることもある
蛇行型 生え際が帯状に脱毛している場合
非常に稀なケースで逆蛇行型という生え際だけ髪が残るタイプもある
全頭型 頭部全体に脱毛が広がっている場合
複数の脱毛部位が徐々に繋がっていき次第に髪が無くなる
汎発型 頭部だけでなく脱毛が全身に拡大している場合
最も重度の症状とされている

脱毛部位が1箇所の単発型から、脱毛が全身に至る重度の汎発型まで、症状には差があります。

重度の脱毛症は他の病気との合併症の可能性も考えられるため、心当たりがあれば早めに医師の診察を受けましょう。

円形脱毛症の対処法

円形脱毛症の対処法

円形脱毛症は自分の髪がまとまって抜けていくことから、メンタル面への負担が大きいです。

「どうにか早く治したい」
「できる治療はいろいろ試したい」

そんな強い思いにかられることも珍しくありません。

ただ闇雲にケアをしても、症状が良くなる可能性は低いでしょう。
焦らずに、できることから対処してみてください。

放っておくことで治ることもある

円形脱毛症は、単発型あるいは脱毛斑が少数であれば、1年以内に約80%の方が回復することが報告されています。

  • アトピー性疾患
  • 内分泌疾患(ホルモン)

上記のような疾患に既往歴がなければ、治療せず経過観察するという選択肢でも良いとされているほどです。

しかし回復しても再発してしまう場合や、他の進行タイプへ悪化する可能性があります。

可能な限り病院で治療を受けることが望ましいでしょう。

帽子やウィッグの活用

円形脱毛症において、帽子やウィッグ(かつら)の使用には2つの効果があります。

  • 見た目の変化を隠せる
  • 紫外線などからの外傷ダメージを防ぐ

ウィッグ(かつら)については症状こそ改善できないものの、生活の質を改善する効果があります。

海外ではかつらが医療用具として健康保険の対象となっている国もあるほどです。
そのため円形脱毛症の治療ガイドラインを発表している日本皮膚科学会でも「使用するよう勧める」と評価しています。

医療用かつらを購入するのも良いですが、Amazonや楽天などで豊富な種類の中から選ぶことでも代用可能です。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージは次のような理由からオススメです。

  • 頭皮の血流を改善する
  • ストレスの緩和
  • 交感神経の緊張をほぐす

など

気を張った状態が続くと、からだも疲れてきます。
ひとときのリラックスと思って、頭皮マッサージを取り入れてみてください。

また血行が良くなる効果があるため、頭皮環境も良くなります。

円形脱毛症の治療方法

円形脱毛症の治療方法には、外用治療、内服治療、さらに注射を用いて薬剤を注入するなど種類があります。

治療方法 概要
外用治療 軽症から中等症の患者に発毛効果があるとされています。
多発型の円形脱毛症に対して勧められることが多いです。
内服治療 休薬後の再発率が高いことや、有用性自体があまり実証されていません。
他の治療方法が選択できない場合に選ばれます。
光線治療 赤外線照射療法は単発型・多発型の治療として選ばれることもあるようです。
レーザー治療およびPDTに関しては有用性に根拠がないとされています。
ステロイド注射 外来診療の場で安全に行える治療です。
単発型や多発型の成人に第一選択肢として推奨されています。
局所免疫療法 化学物質でかぶれを起こし脱毛を治す方法。
年齢を問わず第一選択肢として行うよう勧められています。

なかには保険適用外の治療方法もありますが、病状に合わせて医師が必要と判断した治療を勧めます。

下記リンク先ページでは、日本皮膚科学会の見解でそれぞれの治療方法を推奨しています。

円形脱毛症以外の脱毛症

脱毛症

はじめに少しだけ触れましたが、円形脱毛症の初期ではAGA(あるいはびまん性脱毛症)と区別がつかないこともあります。

これらの症状と比較して、円形脱毛症を見分ける方法について簡単に解説していきます。

薄毛の種類について詳しく確認

AGA(男性)

AGA(男性型脱毛症)は、進行性の脱毛症になります。
抜け毛や軟毛化(細く・弱々しい)した髪が増えることにくわえ、脱毛スピードがゆるやかなことも特徴です。

AGAと円形脱毛症を比較してみると、以下のようになります。

AGA 円形脱毛症
脱毛する箇所 生え際・前頭部・頭頂部のみ 頭皮全体・体毛
脱毛スピード ゆるやか 急速・まとまって抜ける
髪質 軟毛化(細く・弱々しい) 切れ毛・折れ毛(毛根の近くで折れる)
ヘアライン(薄毛との境界線) わかりずらい はっきりしている

円形脱毛症は毛があるところならどこでも症状が出る可能性がありますが、AGAは頭部のみと限定的です。

また特徴的な点として急激な抜け毛が円形脱毛症とAGAを見分けるポイントになります。

AGAについて詳しく確認する

びまん性脱毛症(主に女性)

「全体的に」を意味するびまん性脱毛症は、頭頂部や分け目を中心にして広がるように薄毛が進行していきます。

原因は、ホルモンバランスの変化、加齢、栄養不足、ストレスなど、ライフスタイルが影響しやすいと考えられる薄毛です。

円形脱毛症との違いは下記のようになります。

びまん性脱毛症 円形脱毛症
脱毛する箇所 頭頂部や分け目から全体に広がる 頭皮全体・体毛
脱毛スピード ゆるやか 急速・まとまって抜ける
髪質 軟毛化(細く・弱々しい) 切れ毛・折れ毛(毛根の近くで折れる)
ヘアライン(薄毛との境界線) わかりずらい はっきりしている

見分けるポイントとして、円形脱毛症は薄毛とのヘアラインがはっきりしています。

全体的にではなく、もし脱毛部分がはっきりしているのであれば円形脱毛症を疑った方が良いかもしれません。

円形脱毛症がひどくなる前に病院へ

病院へ

円形脱毛症は自然に治ることもありますが、人によっては再発を繰り返し長年の悩みとなってしまう場合もあります。

また、根治できる方法が確立されていないことから治療を繰り返し、ウィッグ(かつら)という選択肢を取らざるを得ないことだってあります。

円形脱毛症とうまく向き合うためにも1人で抱え込まず、できるだけ早めに医師に相談するようにしてください。