【医師監修】ザガーロの治療効果|AGAを抑制する治療薬

ザガーロの治療効果

AGA(男性型脱毛症)への有効性の高さから、注目が集まっているザガーロ。
ミノキシジルやプロペシアに次いで、処方機会の多いAGA治療薬となっています。

AGAに悩む方にとって1番気になるのはザガーロの治療効果ではないでしょうか?

そこで、ここではザガーロの治療効果の高さや、効果が出るまでの目安となる期間を解説していきます。
併せてより効率的に改善する方法も紹介しているのでぜひ確認してみてください。

記事の監修医

記事の監修医横山 侑祐(あいち栄クリニック院長)

あいち栄クリニック院長。日本皮膚科学会認定専門医として多岐にわたる皮膚疾患・皮膚トラブルを大学病院・総合病院にて診療したのち、「湘南美容クリニック」の院長職を歴任。現在は、美容外科・皮膚科・美容皮膚科の院長として活動している。医学博士。日本皮膚科学会認定専門医。日本臨床皮膚外科学会専門医。
クリニックHP:あいち栄クリニック


目次

  1. ザガーロの効果
  2. ザガーロは治療効果の高いAGA治療薬
  3. ザガーロが効果的な薄毛のタイプ
  4. ザガーロの効果があらわれるまでの期間
  5. AGAの効果的な改善方法
  6. ザガーロの服用方法
  7. ザガーロの副作用
  8. ザガーロの効果が実感できない場合
  9. ザガーロは優れたAGA治療薬!治療の際は専門クリニックへ

ザガーロの効果

ザガーロの効果

ザガーロには、AGAを改善する効果が認められています。
より具体的にザガーロの効果を知るために重要なのが以下の2点です。

  • DHT(ジヒドロテストステロン)の生成抑制
  • ヘアサイクルの正常化

なお、ザガーロは AGAにのみ効果を発揮します。
その他の脱毛症(円形脱毛症、脂漏性脱毛症など)の改善効果はないことを理解しておきましょう。

それでは、ザガーロの効果について詳しく確認していきましょう。

DHT(ジヒドロテストステロン)の生成抑制

ザガーロは、AGAの原因となる「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を抑制してAGAを改善する治療薬です。

DHTは男性の身体の成長に必要な男性ホルモンですが、分泌量が増加することでAGAの発症・進行の原因となってしまいます。
まずはDHTがどのように生成されるのかを確認しましょう。

DHTは、男性の体内に必ず存在する男性ホルモン「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という酵素が結合して生成されます。

  • テストステロン + 5αリダクターゼ = DHT

ザガーロの有効成分デュタステリドは、5αリダクターゼの働きを阻害する作用をもちます。
そのため、ザガーロを服用することで、テストステロンと5αリダクターゼが結合できなくなり、次第に頭皮からはDHTが減っていきます。
その結果、ヘアサイクルが正常化されることで、AGAの進行が抑制され、改善へと導かれるのです。

なお、AGAの原因となるのは、前頭部や頭頂部などの毛乳頭に存在する5αリダクターゼ2型といわれています。
ただし、5αリダクターゼは、ほぼ全身の毛乳頭細胞に存在する1型も存在します。
プロペシアは2型に作用するのに対して、ザガーロは1型2型の両方の働きを阻害するのが特徴です。

ヘアサイクルの正常化

ヘアサイクルとは、「毛周期」とも呼ばれる髪が生えてから抜けるまでのサイクルです。
ますは、正常なヘアサイクルを確認してみましょう。

  • 成長期(髪が成長する時期):2~6年
  • 退行期(成長が止まる時期):2~3週間
  • 休止期(抜ける時期):3〜4ヶ月

上記を確認すると成長期が非常に長いことがわかります。
しかし、AGAを発症するとヘアサイクルが乱れ、成長期が数カ月~1年ほどに短縮されてしまいます。

この成長期を短縮させてしまう原因となるのがDHT(ジヒドロテストステロン)です。

ザガーロの作用でDHTが頭皮から減ることでヘアサイクルが正常化していきます。
すると成長期の期間が十分に保たれ、抜けにくい丈夫な髪になっていくことでAGAの進行が抑えられるのです。

ただし、直接的にヘアサイクルを改善するわけではありません。
そのため、服用を中止するとAGAが進行をはじめ、ヘアサイクルが乱れてしまうことを理解しておく必要があります。

AGAの原因を確認する

ザガーロは治療効果の高いAGA治療薬

AGA治療薬と聞くと「プロペシア」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?

プロペシアもザガーロと同じくAGAの原因となるDHTの生成を抑制する治療薬です。
ここではザガーロの治療効果を知るために臨床データからプロペシアとの比較を紹介していきます。

ザガーロの増毛本数

直径2.54cmにおける増毛本数

薬剤 12週服用後 24週服用後
ザガーロ0.5mg +82.3本 +89.6本
プロペシア1mg +50.9本 +56.5本

この結果から、ザガーロには約1.6倍の増毛が認められています。
続いて髪の太さの変化を確認してみましょう。

ザガーロの髪の太さの変化

髪の太さの変化

薬剤 24週の変化量
ザガーロ0.5mg 5.8(×10³μm)
プロペシア1mg 4(×10³μm)

髪の太さの変化を比較してみると、ザガーロはプロペシアの約1.45倍も髪が太くなっていることがわかります。

さらに、プロペシアに比べてザガーロの方が5αリダクターゼの働きを強力に阻害します。

  • 5αリダクターゼ2型:プロペシアの3倍
  • 5αリダクターゼ1型:プロペシアの100倍

なお、薬が作用する時間の指標となる半減期がザガーロの方が長いため、長時間にわたるDHTの抑制効果が期待できます。

  • プロペシアの半減期:約4時間
  • ザガーロの半減期:約2週間

これらの結果から、ザガーロはプロペシアよりも治療効果が高いといえます。
ただし、治療効果には個人差があるため使用する際は、医師の適切な診断を受けるようにしましょう。

ザガーロが効果的な薄毛のタイプ

ザガーロが効果的な薄毛のタイプ

AGAの進行は、「生え際」「前頭部」「頭頂部」の3パターンあります。

ザガーロは、治療の難しい「生え際」に効果があると目にした方もいることでしょう。

確かに生え際にも5αリダクターゼが存在するため、AGAの進行を抑制することは理論上可能です。
ただし、AGAが進行した生え際に対して、ザガーロが有効という明確なデータは今のところありません。
もちろん、改善するケースもあるかもしれませんが、現状では「ザガーロが生え際に対して優れた効果を発揮するという情報は噂」と捉えた方がいいかもしれません。

なお、前頭部や頭頂部にはプロペシア同様に優れた改善効果が発揮されるのが特徴です。
さらにザガーロは、プロペシアよりも強力に5αリダクターゼの働きを阻害します。
そのため、プロペシアで治療効果が得られなかった方でも、ザガーロで治療効果を得られたというケースもあります。

ザガーロの効果があらわれるまでの期間

ザガーロの効果があらわれるまでの期間は通常6ヶ月とされています。
長いと道のりと感じてしまう方もいると思いますが、実は髪の成長スピードから考えても妥当な期間といえます。

というのも、髪が伸びてきたのを実感できるのは、大体2〜3cm伸びたころです。
また、AGAの影響により休止期(抜ける時期)にある髪は増えている状態です。
これらを踏まえて計算してみると以下の通りとなります。

  • 休止期(約3ヶ月) + 2〜3cm伸びるまで(2〜3ヶ月) = 約6ヶ月

このことからまずは6ヶ月を目安に毎日服用し、医師からザガーロの効果を評価してもらうようにしましょう。

AGAの効果的な改善方法

効果的な改善方法

ここでは、ザガーロの服用と並行して行うことで相乗効果などを得られるAGAの効果的な改善方法を紹介していきます。

  • ミノキシジルとの併用
  • 食事・睡眠を見直す

それでは、詳しく確認してみましょう。

ミノキシジルとの併用

ザガーロとミノキシジルの併用は、AGAの定番の治療法の1つです。

それぞれの治療薬のAGAへのアプローチを確認してみましょう。

  • ザガーロ
    ⇨ AGAの原因(DHT)の生成を抑制し、AGAの進行をストップさせる

  • ミノキシジル
    ⇨ 発毛・育毛・抜け毛の減少

2つの治療薬を併用することで、AGAの進行を抑制しながら発毛という相乗効果が期待できます。
ただし、併用する際は症状や健康状態の確認が必要なことから医師へ事前に相談しましょう。

食事・睡眠を見直す

AGA治療中は、食事や睡眠を見直すことも大切です。

髪は日ごろの食事から摂取する栄養素で作られています。
そのため、食生活をおろそかにすることで、髪の材料が不足してしまうため注意しなくてはいけません。
とくに、髪の成長に欠かせない、タンパク質や亜鉛、ビタミン類などをバランスよく摂取するようにしましょう。

なお、睡眠中には髪の成長に重要な役割をもつ成長ホルモンが分泌されます。
睡眠後3時間の間に最も多く分泌されるため、質の高い睡眠を取るようにしましょう。

このように食事や睡眠を見直すことでザガーロの効果を最大限発揮できる環境が整います。
ぜひ、ザガーロの服用と並行してこれらの見直しをしてみましょう。

AGAと生活環境の関係を確認する

ザガーロの服用方法

ザガーロの服用方法は以下の通りです。

  • 1日1回1カプセル(0.5mg)を服用

成分量については「0.1mg」と「0.5mg」の2種類ありますが「0.5mg」を服用するのが一般的です。
なぜなら「0.1mg」と「0.5mg」の副作用の発現率に差異がなく、「0.5mg」の方が効果は高いとされているからです。
なお、1日の最大用量は0.5mg までとなっています。
1日に複数回服用したからといって効果が高まることはなく、逆に副作用のリスクが高まるため決められた用法・用量を守りましょう。

ザガーロの副作用

ザガーロの主な副作用は以下の通りです。

  • ED(勃起不全)
  • リビドー(性欲)減退
  • 精液量減少

など

なお、重篤な副作用として非常に稀ですが、肝機能障害や黄疸が起こる可能性があります。

服用後に気になる症状が出た場合は、すぐに医師に相談するようにしましょう。

ザガーロの効果が実感できない場合

ザガーロの効果が実感できない場合

ザガーロで思うような効果が実感できない場合、他に原因があるかもしれません。
ここでは、ザガーロの効果を得る上で重要なポイントを紹介していきます。

  • 最低6ヵ月は服用する
  • 飲酒や喫煙を控える
  • 生活習慣の改善

それでは確認していきましょう。

最低6ヵ月は服用する

ザガーロだけに限りませんが、AGA治療薬には即効性がありません。
そのため、服用をはじめて数日ないし1、2ヶ月では、ザガーロの効果を実感するのは困難です。

時間をかけてゆっくりと効きはじめるだけに、まずは推奨されている6ヶ月は服用を続けてみましょう。

なお、飲み忘れが続くと満足な効果が発揮されない可能性があります。
そのため、毎日忘れずに服用することが大切です。

飲酒や喫煙を控える

飲酒や喫煙は、AGAを促進させてしまう可能性があります。
というのも、飲酒や喫煙は以下の原因となってしまう可能性があるからです。

  • DHTの増加
  • 頭皮環境・髪の成長環境の悪化

過度にアルコールを摂取してしまうと体内で「アセトアルデヒド」という二日酔いの原因となる物質を分解しきれなくなります。
その場合、アセトアルデヒドを分解するために多くのアミノ酸が必要となってしまうことから髪に行きわたる栄養素が不足してしまう場合があります。
さらに、アセトアルデヒドが体内に残ってしまうとAGAの原因となるDHTが増加する可能性があるのです。

なお、喫煙をすると血管が収縮してしまうため、頭皮の血行不良を招く原因となってしまいます。
さらに最近では、喫煙によってDHTが増加するという研究結果も出ているため注意が必要です。

飲酒や喫煙をする方に取って、すぐにやめるのは困難といえるでしょう。
そこで、徐々に減らすなどの工夫を日々の生活に取り入れてみてください。

AGAと飲酒の関係を確認

生活習慣の改善

いくらザガーロを服用していても、肝心の生活習慣が乱れていては治療効果も半減してしまう可能性があります。
なぜなら、生活習慣の乱れはAGAの原因の1つとして考えられているからです。

そこで、以下の点を意識するようにしましょう。

  • バランスの取れた食生活
  • 質の高い睡眠
  • 適度な運動

生活習慣をすぐに改善するのは困難なため、ムリの無い範囲で1つずつ改善していきましょう。
そうすることで、頭皮環境や髪の成長環境の改善につながり、ザガーロの効果が発揮されやすい土台作りに期待ができます。
なお、これらはAGAの予防・対策法としても有効です。

AGAの予防・対策法を確認

ザガーロは優れたAGA治療薬!治療の際は専門クリニックへ

ザガーロは優れたAGA治療薬

ザガーロは、AGAに対して優れた有効性をもつAGA治療薬です。
プロペシアでは満足な効果が得られなかった場合でも、ザガーロを使用することで治療効果を得られる可能性もあります。

ただし、症状に合っているかどうかを自分で判断するのは困難といえるでしょう。

優れた治療薬でも症状や体質に適していなければ効果は発揮されません。
そのため、ザガーロの服用を検討している方は、まずは専門クリニックの医師に相談することが大切です。
医師に相談することで、ザガーロの効果を十分に感じることに期待ができるでしょう。