ミノキシジルの副作用で不整脈に?不整脈が起こる確率と原因

不整脈

ミノキシジル内服薬は、副作用によって不整脈が現れることがあります。

また、外用薬であっても不整脈の確率は極めて低いとされているものの、起こる可能性はあります。

100%安全という薬はないだけに、使用によるリスクは確認しておきましょう。

このページではミノキシジルの副作用によって不整脈が起こる理由(原因)や、その確率について詳しく解説していきます。

目次

  1. 不整脈とは
  2. ミノキシジルで不整脈が起こる確率
  3. ミノキシジルの主な副作用は循環器系に起こる
  4. ミノキシジル内服薬の服用で注意すること
  5. ミノキシジル外用薬は扱いやすい
  6. ミノキシジルを使うなら専門医に相談

不整脈とは

不整脈とは

不整脈とは脈の打ち方に異常がある状態のことです。
不整脈になった場合は以下のような脈の打ち方になります。

  • 脈が異常に遅い(徐脈)
  • 脈が異常に早い(頻脈)
  • 脈拍が不規則

安静時とくらべて、脈を打つリズムが変わることを指します。
1分間で50以下であれば"徐脈"、100以上は"頻脈"と呼ばれています。

また不整脈は、必ずしも病気とは限りません。
生理的なこと(運動後・興奮など)で起こることもあるため、病気や薬の副作用によるものか、生理的なことによるものかを区別する必要があります。

不整脈が起こる原因

ミノキシジルで不整脈が起こる原因は、心臓に巻き付くようにして存在する冠動脈(血管)に作用してしまうためです。

普段の生活で冠動脈は血液を送るために、伸びたり、縮んだりを繰り返しています。
しかし、ミノキシジルの血管拡張作用によって伸びた状態が続くと、血管が機能不全に陥ってしまいます。
そうなると、脈のリズムが乱れ、不整脈を起こすようになります。

副作用によって不整脈を起こしていることから、生理的なものではなく命に関わることもあるので注意が必要です。

ミノキシジルで不整脈が起こる確率

ミノキシジル製剤には市販もされている"外用薬"と、クリニック処方のみとなる"内服薬"の2種類があります。

外用薬については臨床データからも、副作用が起こる確率が約8%とされています。
ただ、この8%に含まれるほとんどが"痒み"や"かぶれ"などの皮膚症状になっており、不整脈が起こる確率は極めて稀なケースとの報告があります。

また内服薬についてですが、未承認薬となることから不整脈についての確率は不明です。
ただ局所的(頭皮のみ)ではなく、全身に作用することを考えると、外用薬にくらべ不整脈は起こりやすいと言えるでしょう。

ミノキシジルの主な副作用は循環器系に起こる

ミノキシジルの副作用

ミノキシジル内服薬の代表的な副作用は、

  • 動悸
  • 息切れ
  • 胸の痛み
  • むくみ

など

心臓や肺、血管などの負担による、循環器系の症状が主となっています。

こうした症状から循環器はもちろん血圧にトラブルを抱えている方も、リスクの面から服用することはできなくなっています。

内服薬を服用するなら定期的に心電図を

ミノキシジル内服薬は、循環器に影響することから定期的に心電図をとることをオススメします。
クリニックではそういった対応はしていないため、少し手間ではありますが循環器内科を受診してください。

高い発毛効果が期待できるミノキシジル内服薬ですが、外用薬にくらべ副作用のリスクも高まります。
大事に至らないためにも、万が一のことも考えながら服用するようにしてください。

ミノキシジル内服薬は推奨度は「D」

日本皮膚科学会が発表している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、内服薬と外用薬では評価が異なります。

ミノキシジル外用薬:評価「A」
ミノキシジル内服薬:評価「D」

ミノキシジル内服薬がDと評価されている理由としては以下の通りです。

  • 国内では未承認薬
  • メリットとリスクが十分に検証されていない

臨床データが豊富な外用薬とは異なり、安全性・有効性に関する十分なデータが内服薬にはありません。
そのため最低評価となり、「行うべきではない」との見解を示しています。



安全に服用することはできないのか?

医師が処方するのを前提として、

・処方実績が豊富
・万が一の時に対処できる治療環境が整っている

この2つが揃っていることが、安全に服用する上での条件と言えるでしょう。

またミノキシジル内服薬には、「2.5mg」「5mg」「10mg」と3種類あります。

発毛効果と副作用のバランスから、はじめから高用量の服用は避けましょう。

ミノキシジル内服薬の服用で注意すること

ミノキシジルで注意すること

ミノキシジル内服薬を服用する上で、他にも注意点があります。

不整脈などのリスクを下げることにもつながるので、しっかりチェックしておきましょう。

不整脈を持っている人は使えない

ミノキシジル内服薬は不整脈を起こす恐れがあります。
そのため、医師から不整脈が認められている方はミノキシジル内服薬の服用はできません。
また「狭心症」や「心タンポナーデ」など、重い副作用を起こすことがあるとの報告もあります。

このことから、循環器(心臓・肺・血管)にトラブルを抱えている方や血圧を薬によってコントロールしている方も治療効果に影響することから服用することはできません。

飲み合わせの悪い薬がある

ミノキシジル内服薬と飲み合わせが悪い薬として、「血圧に影響する薬」があげられます。

  • ED治療薬
  • イミグラン(偏頭痛のお薬)
  • グアネチジン

など

また市販の総合感冒薬(いやゆる風邪薬)として販売される「イブプロフェン」も飲み合わせが悪いとされています。

これらは血圧を下げすぎてしまうことが考えられ、起立性低血圧を起こすこともあるので併用しないようにしてください。

ミノキシジルの併用禁忌について確認する


お酒との相性も悪い

お酒には血圧を下げる働きがあります。
そのため、一緒に飲んでしまうと必要以上に血圧が下がる恐れがあります。

接待や会食といったお酒の席が多い方は、朝にミノキシジル内服薬を服用するなどタイミングを考えるようにしてください。

ミノキシジル外用薬は扱いやすい

ミノキシジル外用薬

内服薬にくらべ効き目はゆるやかになるものの、副作用の面から考えるとミノキシジル外用薬は市販されていることからも扱いやすいです。

またクリニックでは濃度が5%以上の外用薬も処方されていますが、それでも皮膚症状(かゆみやかぶれなど)にとどまることがほとんどです。

こうしたことから、外用薬と内服薬はAGAの状態に合わせてうまく使い分けることが望ましいです。

扱いやすいからといっても安心はできない

海外と日本を合わせると全部で6例、ミノキシジル外用薬の使用により循環器系疾患で死亡したとの報告があります。

ただいずれもミノキシジル外用薬との因果関係がはっきりしていませんが、もし循環器や血圧に問題が認められる方は使用前に医師や薬剤師に相談するようにしてください。

ミノキシジルを使うなら専門医に相談

ミノキシジルは医薬品である以上、安易に使用すれば思わぬ健康被害に遭うことも考えられます。
それだけに医師の診察や、使用できるかを判断するための事前検査を受けることが望ましいです。

内服薬、外用薬を問わず、AGA治療にミノキシジルを取り入れるのであれば、一度は医師に相談するようにしてください。