高血圧とミノキシジルの注意すべき関係性と危険性

ミノキシジルと高血圧の注意点

日本人の3人に1人が高血圧といわれているのはご存知ですか?
今でこそ発毛効果のある治療薬として知られるミノキシジルですが、もとは高血圧を治療するための降圧剤として処方されていました。

ここでは、高血圧の方がミノキシジルを使用する場合の注意点などについて、詳しく解説していきます。

高血圧の人のミノキシジル使用

高血圧でミノキシジル使用

血圧とは、心臓からの血液が血管を押す力の強さのことです。
高血圧の人がミノキシジルを使って良いのかというと、答えは「使わない方がよい」となります。 実はミノキシジルは当初、降圧剤(ロニテン)として開発された医薬品でした。
そのため高血圧の方からすれば、発毛だけでなく血圧のコントロールもできる一石二鳥の薬だと思ってしまいがちです。

ミノキシジルの作用

  • 髪の発毛を促す効果
  • 血圧を下げる降圧効果

しかし一般的に高血圧の方は、主治医によって既に他の降圧剤で血圧を管理されています。
そのため併用することで血圧が下がりすぎてしまうので、基本的に併用してはいけません。

同じ作用を持つミノキシジルと他の降圧剤の併用は、高血圧治療への影響があるため注意しましょう。
服用の際は、事前に主治医と相談してからにしてください。

また作用とは反対にミノキシジルの副作用について、下記ページで詳しく解説しています。

ミノキシジルの副作用を確認する

降圧剤とミノキシジルを併用する場合

基本的に降圧剤とミノキシジル内服薬を併用してはいけません。
高血圧を治療する主治医がミノキシジル内服薬を服用しても問題ないと判断した場合のみ、用量を調整しながらの服用が可能です。

むくみや肝機能障害があらわれた場合には、休薬や減薬、別の薬の使用も視野に入れて考え直さなければなりません。
そのためミノキシジル内服薬を服用したい場合は、そういった判断ができる医師への相談が必要になります。

他の降圧剤を服用しているのであれば、作用する部位が限定的(頭皮のみ)であるミノキシジル外用薬の使用がオススメです。

いずれにせよ内服薬・外用薬を問わず高血圧を治療中の方は、ミノキシジルを使用する前に主治医へ相談するようしましょう。

ミノキシジル外用薬の効果を詳しく確認

定期的な心電図検査の重要性

ミノキシジル外用薬の使用であれば心配の必要はありませんが、内服薬になると次のようなリスクが考えられます。

  • 心筋梗塞
  • 心膜炎
  • 心嚢液貯留およびタンポナーデ
  • 狭心症

上記のように、心臓に重い副作用を起こすリスクがあります。
またミノキシジルは循環器全般に作用することから、心臓・血管・肺に対しての管理が重要です。

循環器内科で受診すれば、心電図・エコー・胸部レントゲンなどの検査を受けられます。
近くでそれらの検査ができる病院を確認しておき、定期的に検査を受けましょう。

高血圧の方が注意すること

高血圧の注意点

高血圧は140/90mmHg以上という指標が一般的です。
高血圧診療ガイドラインの中でも、この数値を上回ると高血圧患者であるとされています。

また日本は人口の4300万人が高血圧といわれていますが、高血圧であることを自覚できている人はその中でも1200万人のみです。
自分は大丈夫と思わず、1度は検査を受けてみましょう。

高血圧は様々な合併症の引き金になることも多いため、AGA治療は医師に相談しながらはじめてください。

ミノキシジルは発毛や育毛効果以外にも、血圧を下げる効果が伴います。
高血圧の方の服用には、とくに注意が必要です。

ミノキシジルの心肥大への影響

心肥大の最も多い原因が高血圧といわれているのはご存知ですか?

高血圧性心肥大

  • 血液を送り出すために心臓への負担が増し心筋が厚くなる

端的にいうと心臓が弱っている状態です。
こうなると疲れやすくなったり、動悸や息切れが起こりやすくなります。

残念ながら、ミノキシジルには血圧を下げる降圧効果しかないため、心肥大の改善は期待できません。
むしろ、動物実験では心臓の肥大化を誘発してしまうということがわかっています。

高血圧の方や心肥大を患っている方は、ミノキシジルを服用する前に必ず医師へ相談しましょう。

効果を高めるために過剰摂取しない

用法用量を守らない過剰なミノキシジルの使用は副作用のリスクを上げるだけです。

服用量を増やして効果が高まる医薬品も中には存在します。 しかしミノキシジルに関しては効果と副作用のバランスが崩れるだけです。

自分だけの判断で服用方法を変更せず、医師に相談するようにしてください。

ミノキシジルの飲み方を詳しく確認

ミノキシジル外用薬の場合も医師に相談

ミノキシジルは血圧への影響が考えらます。
外用薬であっても医師や購入する先の薬剤師に相談しましょう。

市販のミノキシジル外用薬の説明書には全て、このような記載があります。

使用前に医師か薬剤師に相談してください

  • 高血圧の人
  • 低血圧の人

このように高血圧だけでなく、低血圧の場合にも相談が必要になります。

内服薬のように循環器系にまで影響が出ることはほとんどありません。
しかし、血圧が安定していない以上は注意が必要です。

もし治療によって血圧が安定していたとしても、事前に医師へ申し出るようにしてください。

心臓・腎臓・肝臓が弱い方は要注意

心臓・腎臓・肝臓

心臓をはじめとする循環器のトラブルなど、高血圧は様々な合併症のリスクを高めてしまう可能性があります。

高血圧で起こりやすい病気

  • 動脈硬化
  • 脳血管障害
  • 心臓病
  • 腎臓病

また腎臓・肝臓の機能が弱まっている場合、ミノキシジルが十分に代謝されません。
そうなると副作用のリスクが高まってしまうため注意が必要です。

症状によっては、重い病気の初期症状である可能性も考えられるため特に気を付けておきましょう。
主にどんな症状が出やすいのか、理由とあわせて解説していきます。

めまいやふらつき

ミノキシジルの血管拡張作用で血圧が下がると、めまいやふらつきを起こすことがあります。

これはミノキシジルの降圧効果により、適正を保っていた血圧が下がってしまうことによる症状です。
血圧が下がったことにより脳への酸素が不足して発症します。

めまいやふらつき、立ちくらみの症状が出た場合、すぐに医師に相談するようにしてください。

他にも降圧剤とミノキシジルを併用することで必要以上に血圧が下がってしまい、同様の症状が見られることもあります。

めまいやふらつきは立っている時に起こりやすいです。
転倒によって頭を強く打ってしまうなど、事故に繋がる危険性があるため注意しましょう。

動悸・息切れ

動悸や息切れは、心臓を発端とする副作用の症状です。

心臓は、ポンプのように収縮と拡張を繰り返し、動脈へ血液を送りだしています。
しかしミノキシジルは動脈にしか作用しないため、静脈に同じ量の血液を戻せず心臓に負担がかかるのです。

結果的に酸素不足に陥り、心臓に負担がかかっているサインとして動悸という症状を起こします。

また、心臓に足りない分の酸素を送らなければならず、肺が酸素を取り込むため普段以上に働かなければなりません。
肺の負担は息切れという症状としてあらわれ、ひどい場合には過呼吸へと至ります。

副作用の過呼吸について詳しく確認

胸・腕・肩の痛み

ミノキシジル内服薬の重い副作用のひとつとして狭心症があげられます。

これは心臓に巻き付くように存在している「冠動脈」が細くなってしまい、血液の流れが悪くなっている状態です。

胸への不快感や痛み、圧迫感などは自覚しやすい症状になります。
ただ必ずしも胸だけに症状が現れるとは限らず、見逃しがちなのが腕や肩に痛みを感じるケースです。

健康状態によっては心筋梗塞へと発展することもあるため、恐ろしい病気の前兆でもあります。
症状を感じた際には服用を中止して、すぐに医師へ相談してください。

持病や副作用が不安なら事前に医師に相談

持病や副作用が不安

発毛効果が認められているミノキシジルは、AGA治療に欠かせない医薬品成分といえるでしょう。
しかし持病や健康状態によっては重い副作用を起こしてしまい、そうなるとAGA治療を中断しなくてはなりません。

ミノキシジルは、外用薬であれば比較的安全に使用することができるのが特徴です。
ただ内服薬に関しては効果と副作用のバランスを考える必要があります。

事前の健康状態を知るための診察はもちろん、定期的に心電図などの検査が必要です。
個人的に入手せず、可能な限り医師と相談しながら安全に使用しましょう。