健康診断時にプロペシアを服用していたら申告するべき?プロペシアが与える影響

健康診断時にプロペシアを服用していたら申告するべき?プロペシアが与える影響

正確に健康状態を診断してもらう為にも、プロペシアを服用中に健康診断を受ける際には、申告することが大切です。
そのため、プロペシアを服用している方は、健康診断の際は必ず申告を行うようにしましょう。
それではもし医療機関や健診機関にプロペシアなどのAGA治療薬の服用を伝えなかった場合、どのようなリスクや懸念点があるのでしょうか。
このページでは健康診断のときにプロペシアが与える影響について、わかりやすく解説していきます。

目次

  1. 基本検査ではプロペシアの影響を受けることがほとんどない
  2. 前立腺がんの検査をする場合は申告する
  3. 健康診断の当日に服用する場合は専門医の指示に従う
  4. プロペシアを服用している場合は献血出来ない
  5. プロペシアを服用している場合は事前に申告しよう

基本検査ではプロペシアの影響を受けることがほとんどない

基本検査ではプロペシアの影響を受けることがほとんどない

年に1度あるような一般的な健康診断の項目では、基本的にプロペシアの影響を受けることは少ないといわれています。
とはいえ申告の必要性が無いかというと決してそうではありません。
下記のような場合には注意が必要です。

肝機能に影響を与える場合がある

プロペシアは毎日の服用で脱毛を防ぐ効果が期待できる薬です。
健康診断の基本的な項目に影響が出る可能性はほとんどないのですが、検査を受ける医療機関の指導に従うようにしましょう。
というのも薬の成分は肝臓で代謝されているため、毎日の服用で意図せず肝臓の数値が高くなってしまう場合があるからです。

プロペシアが与える肝臓への影響

健康診断における肝機能検査では、肝細胞のALT(GPT)とAST(GOT) と、肝臓や胆道の障害により上昇する酵素γ-GTPの値も調べます。
上記の値は肝細胞が破壊されると血液中に放出され、その量によって上昇する値を見て、肝機能障害の有無を推測しているのです。

プロペシアに含まれる成分フィナステリドは、上記の値を上昇させる場合があります。
そのため基本的に内服薬は全て事前に申告しておきましょう。

ミノキシジルを併用している場合は注意が必要

発毛を促進するAGA治療薬ミノキシジルですが、もとは高血圧治療を目的に開発された薬なため血管拡張作用があるのはご存知ですか?
内服薬のミノキシジルタブレットは肝臓で代謝される薬剤のため、肝機能に悪影響を及ぼします。
また降圧効果で腎機能や心機能にも影響が及ぶ可能性があるので注意しましょう。

ただしミノキシジルの外用薬 (塗るタイプ)であれば、体内からの吸収ではなく、頭皮に直接塗布するもので頭皮の毛細血管にのみ作用するため、このような心配はいりません。

ミノキシジルタブレットが与える影響

ミノキシジルタブレットは、服用することで1時間後に血中薬物濃度が最高になり、2~3時間後には最も降圧効果を得られる医薬品です。
そのため上記の薬の効果時間に健康診断を受けてしまうと、本来は健康状態であっても、血圧検査で低血圧と診断されてしまう可能性があります。
72時間は薬効が持続するといわれているため、健康診断を受ける日は服用を避け、正確な血圧の計測が必要な場合は事前に医師に相談しましょう。

前立腺がんの検査をする場合は申告する

前立腺がんの検査をする場合は申告する

特に注意する必要があるのは、PSAという前立腺がん腫瘍マーカーの値になります。
PSAは前立腺のみに存在する糖蛋白のことです。

この血液中に流れ出るタンパク質の1種であるPSA値の測定では、プロペシアに含まれるフィナステリドを服用していると検査値が50%にまで低下します。
(臨床試験にてPSA値が40~50%低下というデータがあります。)

もし前立腺がんを羅漢していた場合、見落としてしまう可能性があるのでとても危険です。
このPSA値を元に戻すには、薬の服用を2か月間止めなめればなりません。
PSA値が4.0を超えると25%の確率で前立腺がんになるとされており、再検査の対象となります。
プロペシアやザガーロを服用している状態でがん検診を受け腫瘍マーカー値が2.5ng/mlだった場合、2倍の5.0ng/mlが正しい値なので、服用を申告していないと経過観察と診断され、検査をすり抜けてしまう可能性もあるため気をつけましょう。

健康診断の当日に服用する場合は専門医の指示に従う

健康診断の当日に服用する場合は専門医の指示に従う

プロペシアは基本的には毎日服用してこそ効果を発揮する薬ですが、健康診断に影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
健康診断の際は、事前に担当医に相談して飲み方を決めるのが良いでしょう。
その日飲み忘れたからといってすぐに薄毛が進行するわけではありません。
そのため、翌日に多めに服用したりなどはしないようにしましょう。
自己判断での服用はよきせぬ副作用を引き起こす原因となるため、きちんと用量を守るようにしてください。

プロペシアを服用している場合は献血できない

プロペシアを服用している場合は献血できない

プロペシアを服用している方は、健康診断だけではなく献血にも注意が必要です。
AGA治療薬のプロペシアですが、主成分であるフィナステリドが血液中に含まれている状態だと、特定の献血者に悪影響を与えてしまいます。

献血は誰に血液を提供するかわかりません。
そのため安全性を確保するためにも、プロペシアを服用している方は献血を行わないようにしましょう。

というのもフィナステリドには男性ホルモンに働きかける作用があり、もともと成人男性にしか安全性は認められていません。
プロペシアの服用をやめたあとも、一定の期間は献血を控えるようにしましょう。

献血できない理由

プロペシアの主成分であるフィナステリドは、妊娠中の場合に男の子の赤ちゃんの生殖器に奇形を生じさせる可能性があります。
プロペシアは女性、未成年の男性、特に妊娠または授乳中の方は安全性が確保されていないため服用は禁止されています。
そのため、献血された血液にフィナステリドの成分が混ざっていると成人男性以外には悪影響を及ぼす可能性があります。
また、プロペシアは服用だけではなく誤って口に入れた場合や、皮膚に付着した場合でも妊婦のお腹の中の胎児に悪影響を与える可能性があるといわれているため細心の注意が必要です。
献血の際だけでなく、プロペシアの取り扱いにも気をつけましょう。

どうしても献血したい場合は時間を置く

フィナステリドが血液中から完全に消失するには時間にして、約1ヶ月の期間が必要です。
そのためプロペシアの服用をやめてから1ヶ月は献血を控えるようにしましょう。
本来はプロペシアを服用できない人が、輸血を通してフィナステリドを摂取することになってしまいます。
成分が体内にあるうちに献血を行ってしまうと、フィナステリドの成分が輸血者に悪影響を及ぼす可能性があります。

間違って献血してしまった場合は

献血を行った際に献血者には献血カードが交付されるので保管しておきましょう。
献血した血液はひとつひとつが献血者コードと呼ばれる識別コードで管理され、献血で集められた血液は日本赤十字社の血液センターへ運ばれます。

プロペシアなどの服用を申告し忘れて献血してしまっても、識別コードを辿れば自分の血液がどれかを突き止めることができます。
誤って献血してしまった場合は、気づいた時にすぐ連絡するようにしましょう。

プロペシアを服用している場合は事前に申告しよう

健康診断や献血などの際には、恥ずかしがらずにプロペシアを服用していることを申告することが大切です。
プロペシアを服用していると健康診断では前立腺がんなどの発見が遅れる要因にもなりますし、献血では血液中に残った成分が、輸血された際に思わぬ症状を引き起こす可能性があります。
医師、医療機関、健診機関にはプロペシアを服用していることを必ず伝えるようにしましょう。
また、プロペシアを服用の際は、医師から正しいアドバイスを得ながら安全に治療を行うようにしましょう。