プロペシアを服用するとうつになる?気になる副作用を徹底調査

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プロペシアはAGA(男性型脱毛症)に高い有効性を示す治療薬として多くの方が使用しています。

しかし、改善効果が高い分、副作用に関して気になる方も多いのではないでしょうか。
プロペシアの副作用に関しては20種類程度の症例が報告されていますが、そのほとんどが使用者の 1%に満たない発生率です。

その中の1つに「抑うつ症状」も挙げられています。
発生率が非常に低いとされているため、あまり過敏になる必要はありませんが、抑うつ症状を引き起こす可能性が0ではないため気にする方も少なくありません。

ここではプロペシア服用による抑うつ症状の発症、その原因や症状、予防方法などについて詳しく紹介していきます。

目次

  1. プロペシア(フィナステリド)が抑うつ症状を引き起こす原因
  2. プロペシアの副作用による抑うつ症状について
  3. うつ病の方はプロペシアを服用できない?
  4. うつとAGAの改善・予防には生活習慣の改善が重要
  5. プロペシア(フィナステリド)を服用してうつ病かなと思ったらすぐに専門医へ相談を

プロペシア(フィナステリド)が抑うつ症状を引き起こす原因

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プロペシア(フィナステリド)が抑うつ症状を引き起こすという報告例はあるものの、その原因に関してはまだ完全に解明はされていません
未知数な点が多いプロペシア服用者に見られる抑うつ症状ですが、原因としては以下のような点があるのではないかと考えられています。

この2つがプロペシア服用者に見られる抑うつ症状の原因とされる理由を詳しく確認しましょう。

男性ホルモンバランスの変化

プロペシアの主成分である「フィナステリド」には DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンの発生を抑える作用があります。
このDHTが抑えられることで体内のホルモンバランスが乱れ、精神的に不安定ないわゆる「うつ症状」を引き起こすのではないかといわれています。

DHTは脱毛の原因とされていますが、脳機能の維持や向上につながるという研究結果も発表されており、決して悪いと決めつけられるものではありません。
さらに、「フィナステリド」にはうつ病を抑える物質である「神経活性ステロイド」を抑制する効果が備わっていることが報告されています。

抑うつ症状が見られるプロペシア服用者はごくごくわずかな為に推測の域を出ませんが、精神状態が安定しにくくなる要因はあるようです。

AGA(脱毛)によるストレス

プロペシア服用者に見られる抑うつ症状はそもそも AGA(脱毛)によるストレスではないかという説も唱えられています。

元々あった髪の毛が抜けるというのはとてもショックなことですし、AGAの治療と言われると途端に病気のような気がして身構えてしまうはずです。
薄毛と向き合っている方は日々強いストレスにさらされていることから、軽度の自律神経失調症を訴えるケースも少なくありません。

そのため、可能性の1つとして、プロペシアの副作用としての抑うつ症状ではなくAGA(脱毛)に悩むことで発生したストレスが要因となっている考え方もあります。

プロペシアの副作用による抑うつ症状について

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抑うつ症状がプロペシアの副作用であるという旨はプロペシアの添付文書にも記載されていますが、発生頻度不明ということもあり詳しい説明はなされていません。

そこで、ここではプロペシアの副作用としてではなく、一般的な抑うつ症状に関して紹介していきます。
一般的な抑うつ症状について知ることで、プロペシア服用時の抑うつ状態にも対処しやすくなるはずです。

そもそも抑うつ症状とは?

抑うつとは、「気分が落ち込んでやる気がなく、憂鬱な状態」を指します。

こういった精神状態に陥ると精神や身体にさらなる異常をきたす例がみられます。
その際に表れる症状を抑うつ症状といいます。

抑うつ状態の際にみられる症状には以下があります。

【精神症状】

  • 抑うつ気分
  • 意欲の低下
  • 思考力・集中力の低下
  • 自尊心の喪失
  • 死や自殺を考える

など

【身体症状】

  • 食欲の低下・亢進
  • 睡眠リズムの異常
  • 倦怠感・疲労
  • その他の症状

うつ症状の前兆は?

うつ症状は1~2日で判断できるものではありません。
誰しも気分が落ち込んでしまう日はありますから、すぐに自分がうつだと決めつけてしまう必要はないです。

しかし、下記のような症状が1~2週間以上続く場合はうつの前兆が表れている可能性があります。

【うつの精神的な前兆】

  • 今まで好きだったことに興味・関心がなくなる
  • 人との付き合いを避け始める
  • 仕事のペースが遅くなる
  • 身だしなみを整えなくなる
  • 過去のことで悩む回数が増える
  • 季節感を感じづらくなる
  • 将来について悲観的になる
  • 焦りやイライラが増える
  • 責任を感じやすくなる
  • 物事の判断が遅れるようになる
  • 自分で決断が出来なくなり、迷いが増える

など

【うつの身体的な前兆】

  • 食欲がわかなくなる
  • 食べ物を美味しいと感じにくくなる
  • 性的関心や性欲が極端に落ちる
  • 胃腸に異常(もたれ、吐き気、下痢・便秘など)を感じやすくなる
  • 眠りが浅く、睡眠の途中で目覚めやすくなる
  • 起床時から気持ちが落ち込むが、夕方から夜にかけて安定する
  • 微熱・低体温
  • 身体に疲れを感じやすくなる
  • めまい・耳鳴り

など

プロペシアの服用後に上記のような異常を感じたらすぐに専門医へ相談しましょう。

うつになりやすい年代は?

日本でうつ病を発症しやすい年代は「若年者」と「中高年者」といわれています。
欧米などでは「若年者」である20代半ばにうつを発症するケースが多いのですが、日本では幅広い層でうつを発症する方が多いのが特徴です。

「若年者」から「中高年者」にかけては社会との交わりが増える一方でプライベートな事情も重なり、忙しさから心をすり減らすことの絶えない年代です。
無意識に頑張り過ぎていないか、ストレスをため込みすぎてはいないか、「うつは他人事」と考えずに自分も陥る可能性があることを理解しておく必要があるでしょう。

プロペシアの副作用で抑うつ症状が発症する確率は?

プロペシア服用者が抑うつ症状(精神障害)を発症する確率は臨床試験データによると 0.2%(2/934例)とされています。

非常に低い確率であることがわかります。
さらにAGA(脱毛)によるストレスでうつを発症しているとの見解もあることから、プロペシア服用と抑うつ症状の発症には因果関係が認められていません。

プロペシア服用後うつ症状があらわれるまでの期間

プロペシア服用後に抑うつ症状が現れるまでの期間には個人差があります。
特定の日数でのうつ発症報告はなく、プロペシア服用からすぐに発症した方もいれば、服用から1年が経過してうつを発症した方もいます。

プロペシア服用者のうつ症例も限りなく少ないため、発症までの期間は現状わかっていません。

うつ病の方はプロペシアを服用できない?

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現在、プロペシアはうつ病患者への禁忌薬としての指定は受けていません。

しかし、独自で判断することは危険を伴う可能性があるため、おすすめできません。

うつ病を抱えている方でプロペシアの服用を考えている場合は必ず医師に判断を仰ぎましょう。

プロペシアと抗うつ剤は併用できる?

うつを訴える方に処方される抗うつ剤の併用禁忌・注意薬にプロペシアは指定されていないため、抗うつ剤とプロペシアを服用してはいけない科学的根拠はありません。

しかし、独断で判断するには危険が伴う可能性があるため服用を検討している場合は医師へ相談することをおすすめします。

プロペシアと抗うつ剤の併用について詳しく確認する

うつとAGAの改善・予防には生活習慣の改善が重要

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うつとAGAは症状も治療薬も異なりますが、改善・予防には「生活習慣の改善が有効」という共通点があります。
なぜなら、生活習慣が悪いと頭皮に悪影響なことはもちろん、ホルモンバランスが崩れやすくなるために精神状態も不安定になりやすいからです。

十分な睡眠をとり、適度な運動でリフレッシュし、バランスの良い食事を心がけることで身体にも心にも良い影響があることはよく知られています。

ストレスを感じやすい現代だからこそ基本である生活習慣を正すことが、うつとAGAの改善・予防にもつながるでしょう。

プロペシア(フィナステリド)を服用してうつ病かなと思ったらすぐに専門医へ相談を

プロペシアとうつの相互関係は現時点で立証できていません。
しかし、少ない症例ながらもプロペシアがうつの要因を持っている以上、個人で気を付けることは難しいというのが現状です。
もしプロペシアを服用してうつのような症状を感じた場合は、すぐに医師に相談を行ってください。

1人で悩まずに、早いうち専門家に判断を仰ぐのが最良です。